中央線
 
 

毎朝、中央線で通勤する。
満員電車。みんな目をつぶったり、音楽を聞いたり。
自分の世界に閉じこまらないと、生物としてたえられない密着度である。

そもそも、生物にはナワバリという意識が本能的にあるはずで、まったくの他人とこれだけ長時間、密着している事は苦痛なはずなのである。
少なくても、僕は原始の本能が強い人間なようで、かなりつらい。

従って、意識レベルを落とす。
大体、通常を100%とすると、20%ぐらいまで落とす。いいあんばいだ。

20%ぐらいの意識で、窓の外をみていると、電車の電線にカモメが10羽ほど、とまっている。みんなこっちをみている。
そのカモメの顔が「なにやってんねん」と、言っている。

「いろいろあるんだよ、人間は大変なんだよ……」
と、20%の心でつぶやいているうちに、電車はカモメの横を通り過ぎてしまうのである。

健康とはまったく関係ない話。でも、関係あるかも。


|次のコラムへ ||コラムのtopに戻る| |ホームへ戻る